Webについて調べていると、HTML・PHPといったキーワードが登場します。
このHTMLとPHPの違いは何なのでしょうか。
今回は、PHPとは?PHP学習におすすめ本、PHPとHTMLの違いについて、初心者にもわかりやすく解説。
HTMLとPHPの特徴や学習手順についても紹介しますので、Web業界を目指す方はぜひ参考にしてみてください。
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PHPとは
PHPとはどのようなプログラミング言語なのか、概要ついて解説していきます。
サーバーサイドのスクリプト言語
PHPは動的なWebページの製作に使われ、※サーバーサイドのデータを利用した機能を開発できるプログラミング言語です。
20年以上の歴史を持つPHPは多くのエンジニアに利用されてきました。
そのため、有益な情報や解説書・解説サイト見つけやすいです。
言語としてわかりやすいだけでなく、そのような歴史の長さも学びやすいという言われる理由となっています。
PHPは、プログラムを実行する際に、機械語に翻訳するコンパイルという操作が不要なスクリプト言語です。
ソースコードを記述したら、すぐに動かせるので開発がスピーディーに行えます。
※サーバー上で動くもの
HTMLを動的に表示させられる
HTMLは、静的なWebページを構成。PHPは、条件によってWebページのコンテンツを変更して表示することを可能にします。
たとえば、ユーザーがアクセスする時間帯によって、「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」といったメッセージが表示されるようにできます。
PHPで作られたサイトの例は「PHP で できることとは?PHPプログラミングで開発されたサイト6選!」で紹介しています。
サーバーサイドでデータ処理が可能
ブラウザはユーザーの操作に従って、サーバーにデータを要求して表示されます。
PHPはこのデータを提供するサーバーにおいて、どのような種類のデータをどのように返すかといった操作が可能です。
サーバーの中には、データが集まったデータベースがあります。
そのデータベースから必要となるデータを取得して、ブラウザに最適な形に加工を行ってデータを渡すといったことをPHPは実現するのです。
PHPは、サーバーサイドでのデータ処理を可能にするプログラミング言語です。
PHPの特徴について
プログラミング言語「PHP」の特徴について解説していきます。
学習がカンタン!はじめてのプログラミング言語に最適
PHPは他のプログラミング言語と比較すると、学習がカンタン!という特徴があります。
また、Webサイトの開発に広く使われているので、書籍やWeb上に参照できる情報が豊富。
ルールがゆるめなので、ソースコードが多少曖昧でも動作します。
これは、プログラミング言語において、デメリットでもありますが、初心者にとっては扱いやすいのではないでしょうか。
記述したソースコードが動作する様子を目の当たりにできれば、学習のモチベーションアップにつながりますよね。
Webサイトの開発に特化
PHPはWebサイトの開発に特化したプログラミング言語です。
そのため、Webサイトの開発に便利な機能・ツール・フレームワークが豊富。
PHPを使えば、スピーディーで効率的なWebサイトの開発が行えるでしょう。
環境構築のハードルが低い
PHPはプログラムを動作させるための環境構築のハードルが低いです。
PHPに対応したサーバーにPHPのファイルをアップロードすればプログラムが動作します。
初心者がプログラミング言語を学ぶ上で開発環境の構築は、はじめてのハードルとなります。
ここで挫折してしまうケースも少なくありません。
環境構築という面においても、PHPは初心者に最適なのです。
HTMLとは
HTML(HyperText Markup Language)は、Webサイト製作に欠かせないマークアップ言語です。
Webページの文字・画像・文章といった土台となる要素を構成するための言語です。
HTMLはプログラミング言語?
「HTMLも立派なプログラミング言語」「HTMLはプログラミング言語ではない」という相反する意見がありますが、
HTMLは厳密にはマークアップ言語に分類されます。
「マークアップ」とは印をつけるという意味があり、HTMLタグで印をつけて、Webページを構造化することからマークアップ言語と呼ばれているのです。
それでも「機械に分かる言葉で命令する」という意味ではプログラミングといっても間違いではないはず。
HTMLタグには、以下のような機能を持ったタグがあります。
- bタグ:文字を太字にする
- imgタグ:画像を挿入する
- aタグ:リンクを設定する
HTMLはWebページの骨組みを作る言語です。
HTMLだけでは、データを活用した動的なWebページは作れないということも覚えておいてください。
HTMLはWebサイトの構築に必須
HTMLはWebサイトの構築に必須の言語です。
シンプルに文字や画像を表示するだけなら、HTMLのみの知識でも可能です。
ただし、装飾や動きのある表現を行うためには、CSS・JavaScriptも必要です。
HTMLの特徴について
HTMLの特徴について解説していきます。
初心者でも学習をはじめやすい
HTMLは、メモ帳とブラウザがあればすぐに学習をはじめられます。
メモ帳にHTMLを記述して、「〇〇.html」というファイル名で保存。
Google Chromeなどのブラウザでファイルを開けば、打ち込んだ文書が表示されます。
ツールやソフトを使えば簡単にWebサイトができる
HTMLの記述に対応したツールやソフトを使えば、スムーズにWebサイトが制作できます。
しかし、HTMLは記述にミスがあると正しく動作しないので、初心者にとってメモ帳での
本格的なWebサイト製作はハードルが高いです。
Atom・Sublime Textといったテキストエディタを利用すれば、難易度を下げてWebサイト製作ができます。
テキストエディタの中には、タグの補完や自分好みのカスタマイズができるなど、幅広い機能を持ったものがあります。
PHPとHTMLの違いについて
HTMLとPHPのおもな違いは、マークアップ言語かプログラミング言語かという点と、実現できるものが異なるという点にあります。
静的なWebページと動的なWebページが作れる
HTMLは静的なWebページが作れますが、動的なWebページが作れません。
HTMLと組み合わせてPHPを使うことで、動的なWebページが作れます。
PHPはプログラミング言語
PHPはサーバーサイドで動作するプログラミング言語です。
HTMLはWebページの構成を作るマークアップ言語。
どちらもWebサイトの開発に使用しますが、PHPはプログラミング言語で、HTMLはプログラミング言語ではありません。
HTMLは学習難易度が低い
HTMLはPHPなどのプログラミング言語と比較すると、学習難易度が低いです。
そのため、どのプログラミング言語を学ぶべきか悩んだ際の、はじめのステップにもおすすめと言えます。
使いこなすためには、HTMLはもちろん、CSS・JavaScript・PHPなどに関する幅広い知識が必要です。
Webデザインを行うのであれば、IllustratorやPhotoshopなどの技術も求められてきます。
しかし、初歩的なWebページの構造を理解するのであれば、そこまで難易度は高くありません。
Webアプリ・Webサービスの開発においても、基礎としてHTMLの知識は役立ので、学んでおいて損のない言語と言えます。
HTMLの学習については「HTML CSS 独学 おすすめ 勉強法について徹底解説!」で解説しています。
初心者におすすめのPHP書籍をご紹介!
初心者の方がPHPを学習するのにおすすめの書籍2冊を紹介します!
PHP関連の本もたくさんありますがその中でもおすすめの書籍になります!!
まずは、書籍から学習を初めてみてはいかがでしょうか?
いきなりはじめるPHP~ワクワク・ドキドキの入門教室~
より実践的な内容の書籍です。
実際にwebサイトを作りながら学習を進められるように工夫をされています。
よく詰まるポイントなどは詳細に解説されています。
概論を理解してから学習するスタイルではなく、実践を通して学習するタイプの方におすすめです!
イラストでよくわかるPHP-はじめてのWebプログラミング入門
書籍のタイトル通り、イラストが多く初心者にはwebサイトの作り方や仕組みをイメージしやすい書籍になっています。
実践的な内容も含まれているのでただ概要を学ぶだけではなく、実践的なプログラミングスキルを身につけることができます。
こちらもご参考ください。
プログラミング初心者がPHP・HTMLを学習する手順について
プログラミング初心者がPHP・HTMLを学びやすい手順について解説します。
まずはHTMLがはじめやすい
動的なWebページを実際に作っていく手順を理解すると、学習が進めやすいです。
まずは、HTMLでWebページの土台作りを学ぶことがおすすめです。
簡単なWebページなら、あまり時間もかからずにできるでしょう。
CSS・JavaScriptをWebサイト開発の過程で学ぼう
HTMLで製作したWebページの土台にCSSで装飾を行います。
アニメーションなどの表現をWebページに加えたいのであれば、JavaScriptの知識も必要となってきます。
CSS・JavaScripといった関連したスキルも、Webサイトの開発の過程の中で基礎を学ぶと効率がいいです。
HTML/CSS・JavaScriptをある程度理解してからPHP!!
HTMLなどがどのようなものか、ある程度理解できたらPHPにチャレンジ!!
HTML/CSS・JavaScriptで作成したWebページに、PHPで機能性を持たせましょう。
PHPで構築したプログラムを組み込むことで、ユーザーが操作した動作の処理が実行できるようになります。
簡単に言うと、HTMLなどがWebページのデザインを担当して、PHPは見えない部分の動作を担当しているのです。
それぞれの役割がわかると、Webサイト開発に対する理解も深まり、PHPの学習も進みやすくなります。
Web関連ならRubyという選択肢もアリ
PHPと同じように、Web開発で使われているのがRubyというプログラミング言語です。
PHPよりもソースコードの記述にルールが多いので、初心者には難しく感じるかもしれません。
しかし、その分ソースコードが統一されて、プログラムの質が均一に保ちやすいので、チームで開発が行いやすいという特徴もあります。
また、RubyはWeb以外にも、アプリ開発・スクレイピングなど、さまざまなことに利用できる点も魅力です。
PHPの現状と将来性について
PHPに対するニーズや課題といった現状と、将来性について解説していきます。
PHPの市場のニーズは高い
自社のWebサイトに採用している企業は多いので、PHPの市場のニーズは高いです。
CMSの世界シェア1位であるWordPressでもPHPが採用されています。
W3Terchsによると、Webサイトのサーバーサイドのプログラミング言語として、PHPは83.1%使われているとあります。
PHPを使うITエンジニアとして就職・転職をするのは、比較的容易かもしれません。
クラウドソーシングサービスなどを利用して仕事を請け、PHPによるWeb製作を副業にしている方もいらっしゃいます。
プログラミング言語として課題が多い
高いスキルを持ったITエンジニアから、「PHPはプログラミング言語しての完成度が低い」という意見が多く見られます。
ソースコードの記述が自由度が高すぎるため、不完全なプログラムであってもある程度動作してしまうことが大きな理由です。
また、バージョンアップは繰り返されていますが、セキュリティが弱いと言われていることも課題と言えます。
Rubyにシェアを奪われる可能性
PHPはWebサイトの開発に特化している反面、汎用性が低いというデメリットがあります。
そのため、Web関連のプログラミング言語として人気が高まってきている汎用性の高いRubyにシェアを奪われる可能性があります。
ただし、現時点では既存のPHPを利用したWebサイトのすべてがRubyに変わると考えるのは現実的ではないです。
まだまだPHPの需要が高い状態は継続するでしょう。
もしも、PHPの将来性が不安であれば、続けてRubyの学習を行うことをおすすめします。
PHPとは?PHPの学習は本でもOK?PHPとHTMLの違い まとめ
PHPはサーバーサイドのプログラミング言語、HTMLはWebページを構成するマークアップ言語という違いでした。
PHPは将来性を不安視する意見もあります。
しかし、現状はシェアが高いため仕事が見つけやすく、学習が行いやすいという魅力があることは事実です。
また、PHPを学べば、他のプログラミング言語を学ぶ際に応用が効きます。
プログラミング初心者にとって、多くのメリットがある言語と言えます。
HTMLはWebサイトを理解するための基本となる言語ですので、この機会にPHPと併せて学習をはじめることをおすすめします。
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