Swiftは、比較的シンプルで書きやすいプログラミング言語として、近年注目を集めています。
オランダのソフトウェア会社TIOBEが毎年発表している「プログラミング言語ランキング」では、2022年に13位から10位まで上昇しており、これから学ぶ言語としておすすめです。
この記事では、Swiftの概要や特徴やメリット、サンプルコード、Swift独学におすすめの本を紹介していきます。
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Swiftとは?
Swiftは、Apple社が発表しているオープンソースのプログラミング言語です。
2014年にリリースされ、誰でも無料で使えます。
iOSやOS Xなどのアプリ作成が得意な言語であり、世界中の大学や教育機関でもカリキュラムに採用されています。
SwiftとObjective-Cの違い
Swiftが登場する前、iOSアプリを作るのには「Objective-C」という言語が使われていました。
なので、2つのプログラミング言語の違いについて解説します。
Objective-CはC言語をベースにした言語です。
歴史あるC言語がベースであることから、豊富なライブラリがあるのが強みです。
ライブラリとは、よく使うプログラムをパッケージ化したものを指します。
しかし、やや表記がわかりにくい点がObjective-Cのデメリットです。
対して、Swiftはシンプルにコードが書けます。
さらに、既存のObjective-Cコードにも組込できるので、併用することもできるのです。
Swiftの特徴・メリット
Swiftは、比較的新しい言語であることもあり、既存のプログラミング言語の欠点をカバーするように作られています。
Swiftのメリットは以下の4つです。
- コードがシンプルだから初心者でも学びやすい
- 動作確認がリアルタイムでできる
- 実行スピードが速い
- 不具合が起こりにくい
それぞれ、詳しく解説していきます。
コードがシンプルだから初心者でも学びやすい
Swiftは、コードをシンプルに書けるように開発された言語です。
そのため、初心者でも学びやすい言語になります。
例えばSwiftでは、プログラミング言語を書くときに必要とされることの多い、文末のセミコロンが必要ありません。
また、そもそも記載する内容が少なかったり、型を指定しなくても推測してくれたりするので、ミスやエラーが起こりにくくなっています。
動作確認がリアルタイムでできる
プログラミング言語のなかには、完成するまで動作チェックができないものもあります。
Swiftの場合、XcodeにあるPlaygroundという機能を使えば、プログラミングの途中でも、動作をチェックできます。
そのため、効率よく開発を進められる点もメリットです。
実行スピードが速い
Swiftを使ったアプリは、実行スピードが速いというメリットがあります。
Objective-Cより最大2.6倍、Python2.7よりも最大8.4倍も速いスピードで完了できるというデータもあります。
処理速度が速いので、ユーザビリティの観点からもおすすめできる言語です。
不具合が起こりにくい
Swiftには、変数を空にするとエラーになったり、安全でないコードは排除するなど、不具合が起こりにくい特徴があります。
そのため、安定して稼働できる点がメリットです。
Swiftでできること
Swiftでできることは、主に以下の2つです。
- iOSアプリ作成
- Webアプリやサービスの開発
それぞれ、具体的に紹介します。
iOSアプリ作成
SwiftはApple社がリリースしていることもあり、iOSアプリの作成に強いです。
例えば、LinkedInやDuolingoなども、Swiftで開発されています。
また、Apple Watchなど周辺デバイスのアプリ開発もできます。
Webアプリやサービスの開発
Swiftは、Apple製品以外のWebアプリケーション開発もできます。
SCADEというクロスプラットフォームを用いることで、Swift単体ではできなかったAndroid系アプリやWebアプリの開発も可能になりました。
SCADEの一部機能は無料で使えるため、Swiftでできることは広がっています。
Swift サンプルコード
Swiftの簡単なプログラムのサンプルコードを紹介します。
文字の出力
まずは、プログラミングでは定番の「Hello world!」という文字列を出力する場合のサンプルコード。
print(“Hello world!”)
こちらを実行するとHello world!という文字が出力されます。
簡単な演算
次に簡単な計算のサンプルコードです。
var x = 20
var y = 10
print(x+y)
print(x-y)
print(x*y)
print(x/y)
これを実行すると
30
10
200
2
と表示されます。
割り算の記号は÷ではなく/となっていることに気を付けてください。
条件分岐
次は条件によって結果が変わるサンプルコード。
var x = 2
if x%2==0{
print(“偶数”)
}
else{
print(“奇数”)
}
こちらは偶数と出力されます。
if 条件{処理}で条件が成り立った時に{}内の処理を実行します。
else{処理}でifの条件が成り立たなかった時に{}内の処理を実行します。
また、x%2はxを2で割った余りを求めます。
==は左辺と右辺が等しいという条件ですので、今回は「xを2で割ったあまりが0ならば」という条件になります。
条件式には他にも、等しくないことを示す!=や、大きさの比較をする<、>等があります。
処理の繰り返し
同じ処理を繰り返し実行するサンプルコード。
for i in 1…5{
print(i)
}
これは1から5までカウントアップするプログラムです。
for 定数 in 値の範囲{処理}で値の範囲の分だけ処理を繰り返すことができます。
サンプルコードでは値の範囲を1…5として5回繰り返しています。
最初のループではiに1が、次のループではiに2が代入されていき、iに5が代入されるまで続いていきます。
プログラムを書いていくうえで一つ前の分岐とこの繰り返しは非常に大事な処理になってくるのでぜひ覚えておいてください。
Swift独学におすすめの本とは?
Swiftを独学で学んでいきたいと考えている方におすすめの入門書を3つほどご紹介したいと思います。
『これからつくる iPhoneアプリ開発入門 ~Swiftではじめるプログラミングの第一歩』
難しいことはひとまず置いておいて、とりあえずなにかアプリを作ってみたいといった人にはおすすめできる本だと思います。
サンプルアプリもいろいろ書いてあり、それを組み上げていくだけでも十分Swiftへの理解が進むと思います。
ページ数も膨大というわけではないので、本を買っても途中で投げ出してしまうことが多い人にもおすすめです。
『iPhoneアプリ開発講座 はじめてのSwift』
もっとSwiftという言語について学んでいきたいという方にはこの本がおすすめです。
ほとんどがプログラミング言語としてのSwiftの説明となっていて、言語についてより深い理解が出来るようになると思います。
言語の説明といっても難解で分かりづらいわけではなく、イラストをたくさん使うことにより直感的にわかりやすい本となっていますので、詰まることもあまりなく学習が進められるはずです。
『15時間でわかる Swift集中講座』
手っ取り早くSwiftを学びたいという方にはこの本がおすすめです。
Swiftの文法についてひと通り触れられており、スマホアプリのタッチ操作や加速度センサーなどの機能についても解説がなされています。
タイトルに書いてある通り、短時間で読み切ることが出来るので集中的に学びたい方にはおすすめの本だと思います。
Swift超入門Appleのプログラミング言語をわかりやすく解説!まとめ
Swiftは学びやすく使いやすい言語であり、注目度は高いです。
Webアプリ開発もできるように進化しているため、学ぶ価値があります。
ただし、独学では挫折しやすい可能性があるので、Swiftを学習するならプログラミング教室を利用するほうがいいかもしれません。
また、お子さんが将来Swiftを習得したい場合は、なるべく小さいうちからプログラミングの基礎を身につけておくことが大切です。
お子さんにプログラミングの基礎を身につけるなら、プログラミング教室の利用を検討してみましょう。
「QUREO(キュレオ)プログラミング教室」であれば、お子さんでもゲーム感覚で楽しく理解を深められます。
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